型枠大工とは、建物を作る建設現場で「基礎となるコンクリートを流し込み型を作る技術者」のことです。
型枠大工は、一般的にはあまり聞き慣れないかもしれませんが、安全な建物を作るためにはとても重要で、なくてはならない仕事なのです。
では、いったいどういった仕事なのか、具体的に解説していきます。
型枠大工の作業工程は、
パソコンを使って柱・壁・梁などの形状や数量・寸法などを計算し、加工図を作成します。
加工図に沿って寸法を測ったうえ材料を切断し、型枠に使うパネルを作ります。
建設現場で図面に沿い、型枠を設置する箇所に正確に印を付けます。
加工したパネルを現場に持ち込み、墨だしの印に沿って組み立てます。
組み立てた型枠にコンクリートを流し込みます。
流し込んだコンクリートが固まったら、型枠を解体します。
これらの順番で進みます。
タイル貼りや塗装を行わず、コンクリートの素地のままの美しさを表現する型枠
様々なユニットを組み合わせることで単純化し、作業効率を上げた型枠
強化・軽量化した素材や環境に配慮した素材など、従来とは異なる新素材を使う型枠
「型枠施工技能士」の次に、取るべき資格です。
資格を取得すると、型枠大工を束ねる作業責任者になることができます。
受験資格は、
・型枠支保工の組立てまたは解体に関する作業に、3年以上従事した経験を有する者
・学校教育法による大学・高等専門学校または高等学校において、土木または建築に関する学科を専攻して卒業した者で、その後2年以上型枠支保工の組立てまたは解体に関する作業に従事した経験を有する者
などが定められています。
建築工事の施工計画を作成したり、現場で作業を指導・監督するために必要な国家資格です。
「建築施工管理技士」には1級と2級があり、非常に事細かに規定されています。
受験資格は、
・1級は、指導監督的実務経験を1年以上、または専任の主任技術者を1年以上
・2級も学歴により細かい規定がある
受験する際には事前に確認しておきましょう。